2025.06.27

40代フリーターから正社員になりたい!方法・資格・マインドを解説

「40代から正社員なんて、もう遅いかな……」
そんな不安を抱えつつも、やっぱり安定した働き方を手に入れたい人は多いはず。
年齢や経歴で採用に不安を感じたり、家庭や今後の働き方に悩んだりと、20代・30代とは違った壁にぶつかりやすいのも事実。
この記事ではそんな40代の方に向けて、今から正社員になるための方法や就職活動に役立つ資格、プレッシャーに勝つためのマインドなどを解説します。

【この記事でわかること】

40代フリーターはどれくらいいる?

総務省統計局が発表した「労働力調査(2024年)」によると、35~54歳の年代の正社員と非正規社員の人数は以下のとおり。

■正社員
35~44歳:837万人
45~54歳:984万人

■非正規社員
35~44歳:301万人
45~54歳:421万人

非正規社員は35~44歳で301万人、45~54歳で421万人となっています。
このなかには「40代フリーター」も含まれていますが、それぞれ10歳刻みの集計なので、「純粋に40代だけ」の数値ではありません。
つまり、この数字には30代後半や50代前半の人も入っている点には注意が必要です。
それでも「数百万人規模で40代前後の非正社員がいる」という事実が見えてきます。
正社員と比べて非正規社員の数は半数以下ではありますが、非正社員が300万人~400万人もいるのは決して「少数派」とは思えない数値です。

※参照元:総務省統計局┃労働力調査(基本集計)2024年(令和6年)平均結果の概要
 

正社員を目指す40代ならではの悩み

40代で正社員を目指すとき、20〜30代とは違った悩みや壁にぶつかることも。
ここでは、40代ならではの「よくある悩み」と向き合ってみます。

年齢による採用ハードルの高さ

40代になると、年齢だけで採用の選考から外されてしまうことがあるのも事実。
特に「若手を育てたい」「20〜30代の柔軟な人材が欲しい」と考えている企業は、長期的な雇用のために年齢制限を設けて求人を出していることも多いです。
また、同じ40代でもずっと正社員で働いてきた人と比較されることがあり、ブランク期間がある、またはこれまで非正規社員だった場合には「即戦力としての活躍ができない」と判断されることも。
そういった理由から「年上の人は扱いにくい」という先入観を持たれてしまうこともあり、就職活動ではそれを覆すようなアピールが求められます。

“即戦力”を求められる

先ほども少し触れましたが、40代の場合は「この年齢なら即戦力として活躍してほしい」という期待が大きいです。
そのため、たとえばITツールが苦手だったり未経験の業務に応募したりといった場合、企業側としては即戦力じゃないことに身構えることもあるのです。
このように応募者と企業側の期待にギャップがあることもまた、採用までのハードルを高めています。
逆に、これまでの経験が豊富だからこそ「やり方にこだわる人かも」「柔軟に対応できるかな?」といった懸念を持たれるといったケースも。
だからこそ、面接では「今の環境に合わせてアップデートできる自分」であることを言葉で示すのが大事になってきます。

家庭やライフステージへの影響

40代になると、子育てや親の介護などプライベートの事情も複雑になってくる方も多いです。
働く意欲があっても、そういった事情との両立ができるかは本人にとっては不安材料です。
ただしこれは、マイナス要素ではなく「前提条件」にあたること。
時短勤務OKだったり、残業は基本的になしだったりと、「長く勤めていくために大事にしたいポイント」は何かを自分の中で決めましょう。

年下上司との関係性

40代で未経験職や異業種に挑戦すると、自分より年下の上司と働く場面も出てきます。
そのとき企業側が心配するのが「年下の上司に対して反発心が出るんじゃないか」「プライドが邪魔して指示に従いづらいんじゃないか」といったこと。
実際「本音では気になってしまう…」と感じる人もいるかもしれません。
ただ、それをあらかじめ自覚して「年齢よりも役割を重視して働けます」「素直に学ぶ姿勢を大事にしています」といった言葉で伝えることで、企業側としては安心します。
年齢にこだわらず、チームの一員として貢献できるかどうかは大切なポイントだと覚えておきましょう。

自信のなさや劣等感

「この年齢で正社員を目指すなんて」「ずっと非正規だったし…」と、自分に対して引け目を感じてしまう人は少なくありません。
周りと比べてしまうと「今さら頑張っても無駄なんじゃないか」「新しいことを覚えるのが不安」といった気持ちが出てきてしまうことも。
しかし実際には、企業側は本人が気にしているほどネガティブには見ていません。
むしろ、過去のことよりも「これからどうしたいのか」「そのために今、何をしているのか」のほうを重要視しています。
もしも面接中にネガティブな考えが浮かんだとしても顔には出さず、真摯に、誠実な言動で企業と向き合いましょう。
 

40代から正社員になるには?

40代から正社員を目指す場合「どこに応募するか」「どんな働き方を選ぶか」で可能性は大きく変わります。
以下でその方法を見ていきましょう。

人手不足の業界を狙う

40代から正社員を目指すなら、まずは人手が足りていない業界に目を向けてみましょう。
なぜなら、どんなに年齢を重ねていても「人が欲しい」という強いニーズがあれば、採用のハードルは下がるためです。
たとえば、介護や製造業、物流や警備などは常に人材不足に悩んでいる業界。
未経験OKの求人も多く、仕事を覚えればすぐに即戦力として扱ってもらえることもあります。
もちろん体力面や業界特有のハードさはありますが、「安定した雇用」「将来的なキャリアアップ」を得られるチャンスも。
「正社員になるのは難しい」と感じている人でも、応募する業界を変えるだけで現実が動き出すかもしれません。
今まで選ばなかった選択肢が突破口になる可能性があるので、ぜひ視野を広げてみてください。

 

ミドル世代を積極採用している会社を狙う

次に、40代、50代といったミドル世代へ向けて求人を出している企業を狙うのも正攻法です。
理由はシンプルで、若手の採用が難しい時代に突入しているため。
公式サイトの採用ページや求人情報に「30代〜50代が活躍中」や「年齢不問」「ミドル歓迎」といったキーワードが書かれている企業が狙い目です。
そういった企業は、年齢をネックと考えないどころか、むしろ「すぐに辞めない人」として見てくれる可能性があります。
つまり、「年齢で落とされる会社」ではなく「年齢に価値を見出してくれる会社」を選ぶことが、40代転職の戦い方のひとつになるのです。

正社員登用を目標に「契約社員・派遣・紹介予定派遣」から入る

「いきなり正社員はハードルが高い」と感じる人は、まず契約社員や派遣社員、紹介予定派遣として働き始める方法もあります。
盲点かもしれませんが、こうした間接的なスタートから正社員を目指すことも可能。
企業側としても「まずは一定期間、契約社員や派遣社員として実際の働きぶりを見てから正社員に登用したい」という慎重な流れを重視している事情もあります。
特に紹介予定派遣は、最長で6ヶ月間派遣社員として働き、お互いに「ここで続けたい」「この人にいてほしい」と合意できれば、正社員や契約社員といった「直接雇用」に切り替わる仕組みです。
現場で実際に働いてから判断できるのでミスマッチも防げますし、面接だけでは伝わりにくい「人柄」や「実務能力」をしっかりアピールできるのがメリットです。
ただし、「必ず正社員になれる」というわけではなく、契約社員としてスタートする場合や、派遣期間終了時に直接雇用に至らないケースもあるので、事前に条件や会社の登用実績を確認しておくことをおすすめします。

プレッシャーを感じてしまったとき、大事にしたいマインド

「40代なんだから、経験やスキルを強みとしてアピールしないといけない」
そう思って、就職活動自体にプレッシャーを感じてしまう人も多いはず。
しかし、「強み」は無理矢理つくりだそうとしなくても大丈夫です。
実際「これまで何をやってきたかより、今どう働こうとしているか」を見てくれる職場もたくさんあります。
どの職場でも問われるのは「誠実さ」や「ちゃんと働きたい」という意志のほうです。

もし「過去に何も積み上げてこなかった」と感じているなら、今から積み上げるしかありません。
しかしそれは遅すぎることではなく、「今やろうとしている」という一点で価値があります。
40代での就職はたしかに簡単ではないかもしれません。
それでも、自分を偽ることなく意志を持つ姿勢を正面から伝えようとする人は、企業から信頼されます。
それができれば、40代という年齢も決して重荷ではなくなります。
 

40代での転職に役立つ資格取得

「少しでも就職に有利なものが知りたい」
そんな方へ向けて、製造業・工場、介護、警備で役立つ資格を紹介します。

製造業・工場で有利な資格

フォークリフト

フォークリフトは、主に工場内で重い荷物を運ぶ際に用いられます。
フォークリフトを運転するための資格は以下の2種類です。

■フォークリフト運転特別教育
・積載量1トン未満
・取得日数:2日程度(12時間)

■フォークリフト運転技能講習
・積載量1トン以上
・取得日数:5日程度(35時間)

小型移動式クレーン資格

クレーンは、荷物を吊り上げて移動させる機械です。
「小型移動式クレーン資格」を取得することで、重さ5トン未満であれば移動式クレーンを操作できます。
取得にかかる日数は3日程度(20時間)です。

玉掛け(国家資格)

玉掛けとは、クレーンで持ち上げた荷物をフックに掛け外しする作業です。
正式名称は「玉掛け技能講習修了」で、国家資格でありながら合格率は95%と高いです。
取得にかかる日数は3日程度です。

アーク溶接作業者

アーク溶接と「アーク放電」という強力な電気の火花を使って金属を溶かし、くっつける溶接方法です。
建設現場や工場など、鉄骨・パイプ・機械部品の接合によく使われています。
このアーク溶接の資格は、労働安全衛生規則に基づくアーク溶接の特別教育を修了することで取得できます。
取得にかかる日数は約3日間(21時間)です。

介護業界で有利な資格

介護職員初任者研修

介護の基礎から学べる資格です。
研修を行っているスクールに通うことで介護未経験からでも取得できます。
この研修を終えると、身体介護が一人で行えるようになる(=有資格者の監督が不要)ため就職に有利になります。
カリキュラムの修了にかかる時間は130時間程度です。

介護福祉士

介護福祉士は、介護分野のなかでは唯一の国家資格です。
国家試験に合格する必要があり、合格率は7~8割程度とされています。
養成施設や福祉系の高校に通っていなくても、実務経験3年以上かつ研修を受けることで受験資格を満たせます。

警備業で有利な資格

施設の警備自体には資格は必要とされませんが、以下のような資格があると業務範囲が広がります。

警備業務検定

警備業務検定は以下の6種類に分かれています。

・施設警備業務検定
・交通誘導警備業務検定
・雑踏警備業務検定
・貴重品運搬警備業務検定
・核燃料物質等危険物運搬警備業務検定
・空港保安警備業務検定

各検定では警備業法、応急処置、安全管理といった警備に必要な知識や技能を学びます。
それぞれ1級と2級があり、1級には実務経験が必要ですが2級は18歳以上なら誰でも受験可能です。
 

働きながら手に職をつけるなら製造業特化のHOPEエージェント

HOPE.AGENT(ホープエージェント)は、製造業・工場に特化した人材エージェントです。
工場系の仕事には、40代歓迎・未経験・フリーター歓迎など入口が広い求人が多数。
「年齢がネックで就職活動が不安」という人におすすめしたい選択肢です。

\ HOPE.AGENTの特徴 /
取り扱い求人は製造業に特化、常時1,000件以上!
専属エージェントがワンストップサポート(相談、求人紹介、履歴書の添削・面接対策・キャリアチェンジまで)
年間800人以上をサポートしてきた実績あり
身だしなみや言葉遣い、ビジネスマナーのレクチャーあり
仕事内容が合わなかった場合は、別のお仕事をご案内可能

HOPE.AGENTは「求人を紹介して終わり」ではありません。
身だしなみや言葉遣いといった社会人スキルの底上げ、ワンストップの就職サポートなど徹底したフォローに自信があります。
職歴が浅い、未経験、異業種からのチャレンジなど様々な背景を持った方たちの人生に向き合ってきました。
新しい一歩を踏み出すときに感じる不安や迷い、そんな気持ちはぜひHOPE.AGENTへご相談ください。

★━━━━━━━━━━━━━━…

求人チェックはこちらから

…━━━━━━━━━━━━━━━━★

 

まとめ

40代で正社員を目指すのは簡単な道ではありませんが、決して手遅れでもありません。
この記事では以下のポイントをお伝えしました。

■40代前後の非正規社員は300〜400万人と決して少なくない人数
■年齢の壁は人手不足業界やミドル歓迎企業を狙って対策できる
■正社員登用を目指しつつ、契約社員や派遣社員から入るルートも選択肢のひとつ
■製造業ならフォークリフト、玉掛けなど短期間で取れる資格が武器になる
■介護や警備でも国家資格や検定がキャリアアップを後押し
■「年下上司への柔軟さ」や「誠実な姿勢」を示すマインドも大切に
■製造業特化のHOPEエージェントでは、履歴書添削から面接対策までワンストップでサポートが受けられる

一覧へ戻る