2025.05.09

あなたの仕事、それ「作業」になってない?指示待ちから抜け出し、キャリアを切り拓く方法

コンサルタントの竹中です。

皆さんは、「仕事」と聞いて何を思い浮かべますか?毎朝会社に行って、与えられたタスクをこなし、終業時間になったら帰る…。それが「仕事」だと思っていませんか?もしあなたが「仕事は会社から与えられるもの」と考えているなら、それは残念ながら「作業」に留まってしまっている可能性が高いです。私自身の率直な意見を言わせてもらうなら、会社から与えられたものは仕事とは言わない!それは単なる作業だよ! と、ハッキリお伝えしたいです。

なぜ、こんな少し厳しい言い方をするのか。それは、「作業」をこなしているだけでは、あなたのキャリアは停滞してしまうからです。私たちの会社でも、おかげさまで従業員が増え、日々の業務を通じてスタッフを指導する場面が増えてきました。その中で、「次は何をすればいいですか?」という質問を耳にすることがあります。もちろん、状況によっては必要な質問です。しかし、常に「指示待ち」で、自ら仕事を見つけに行こうとしない姿勢が見られると、キャリアコンサルタントとして、そして経営者として、強い危機感を覚えます。

私の考える「仕事」とは、単に割り振られた作業をこなすことではありません。それは、自らの頭で考え、主体的に行動し、会社や組織に何かしらのポジティブな影響(利益や価値)を与える行為です。「仕事って、いつも目の前にあるもの」と勘違いしている人が多いのですが、本当に価値のある仕事は、自ら探しに行き、創り出すものなのです。

では、なぜ多くの人が「指示待ち」という受け身の働き方から抜け出せないのでしょうか?なぜ、自ら仕事を探しに行くという発想が生まれにくいのでしょうか?

「指示待ち」を生む土壌?日本の教育と働き方の古い考え方

私は、その大きな要因の一つに、日本の教育や働き方における古い考え方が根強く残っていることがあると考えています。

日本の学校教育は、良くも悪くも「皆で同じことを、同じように学ぶ」ことに重点が置かれがちです。個性を伸ばすことよりも、集団の中で協調し、与えられたルールや指示に従うことが重視される傾向があります。

そして、その後の就職活動も、同じ時期に始まり、同じような基準で会社を選び、同じタイミングで入社する新卒一括採用が一般的です。このような流れの中で、自分の個性や得意なことを深く考えたり、それを仕事でどう活かすかを主体的に考えたりする機会が少ないまま働き始めてしまう人が多いのです。

さらに、かつての年功序列や終身雇用といった古い雇用慣行が、この「指示待ち」体質に拍車をかけてきました。言われたことだけをこなしていても、会社にいれば昇給も昇進も安定も、なんとなく保障されていた時代があったからです。「なんとなく仕事しているだけでも通用してしまう」環境が、主体的に考える力を奪ってしまった側面は否定できません。

また、会社側にも課題があります。従業員が主体的に意見を言ったり、新しい提案をしたりする場を設けず、トップダウンで指示を出すスタイルを続けていると、自然と指示待ちの従業員が増えてしまいます。

「作業」がもたらす停滞と、転職の落とし穴

このような「指示待ち」という受け身の働き方をしていると、何が問題なのでしょうか?

まず、仕事へのやりがいを見出しにくくなります。自分で考えて工夫したり、新しいことに挑戦したりする機会が少ないため、仕事に対するモチベーションが上がりにくく、達成感や自己成長を実感しづらくなります。仕事は人生の大部分を占めるものですから、そこにやりがいや楽しさを見出せないのは、非常にもったいないことです。

そして、仕事へのやりがいが薄れてしまうと、会社への愛社精神も自然と薄れていきます。「隣の芝生は青く見える」という言葉の通り、他の会社の方が良く見え始め、「今の会社はダメだ…」と不満ばかりに目が向くようになります。結果的に、離職率が増え、転職を繰り返してしまうという悪循環に陥ってしまうことがあります。

さらに深刻なのは、指示待ちの作業を続けているだけでは、あなたの市場価値がなかなか上がらない、という点です。会社の指示通りに作業をこなすことは重要ですが、それだけでは、変化の激しい現代で必要とされる自ら考えて行動する力、課題を見つけて解決する力が身につきません。

そして、愛社精神が薄れ、市場価値を高める意識がないまま転職活動を始めてしまうと、「良い会社で働きたい」「安定した会社で働きたい」といった抽象的な条件や、給与や福利厚生といった表面的な部分だけを優先しがちです。

しかし、「良い会社」や「安定した会社」の定義は、個人の能力や価値観によって大きく異なります。また、今は好調で業績的に安定している会社でも、5年後、10年後のことは誰にも分かりません。実際に、5年前にコロナウイルスが流行し、日本経済が不況に陥るなんて、誰も想像していなかったことですよね。

あなたの「作業」を「仕事」に変え、自身の安定を築く

だからこそ、これからの時代に生き抜くために最も大切なのは、会社に安定を求めるのではなく、あなた自身が変化に対応できる安定した能力、つまり市場価値の高いスキルや経験を身につけ、いざという時に備えておくことです。

そして、あなたの市場価値を高めるためには、与えられた「作業」をこなすだけではなく、自ら考え、主体的に行動し、会社や社会に価値を提供していく「仕事」を創り出す必要があります。

どうすれば、あなたの作業を「仕事」に変えられるのでしょうか?それは、日々の業務一つひとつに目的意識を持ち、「この作業は、会社全体の目標にどう繋がっているんだろう?」「もっと効率的に、より大きな成果を出すためには、どうすれば良いだろう?」と、自ら問いかけ、改善を意識することから始まります。

たとえ小さなことからでも良いのです。主体的に考え、行動を起こすことで、あなたの仕事は単なる作業から、やりがいと成長を実感できる「仕事」へと変わっていきます。そして、仕事は決してお金を稼ぐためだけの手段ではありません。人生の大半を仕事に費やすからこそ、そこにやりがいや楽しさを見出すことが、あなたの人生をより豊かにするはずです。

結論:「仕事」は与えられるものではない、自ら創り出すもの

「仕事」とは、会社から与えられるものではなく、あなた自身が自ら見つけ、創り出すものです。「指示待ち」という受け身の業務では、仕事へのやりがいを見出しにくく、会社への愛着も薄れがちになります。そんな状態で転職を考えても、現職の良い箇所を見る意識がなく、悪いところばかりに目が向いてしまい、条件軸だけで転職先を探して、結果的に転職に失敗してしまう…というパターンを、私は多く見てきました。

長くなりましたが、弊社では未経験からのキャリアチェンジを得意とした転職サービスを特徴としております。単に転職を成功させるだけでなく、その先のキャリアアップや生涯年収、そしてあなたらしいワークライフを実現できるよう、未来をイメージしながら転職をサポートしています。

仕事に対するモヤモヤ、今の働き方への疑問、そして今後のキャリアについて、「誰かに話を聞いてほしい」「どうすれば良いか一緒に考えてほしい」と思われた方は、ぜひ一度私たちにご相談ください。あなたの「作業」を「仕事」に変え、やりがいを持って輝ける未来を一緒に見つけましょう。

話だけでも聞いてみようと思われた方は、是非、弊社のホームページよりご連絡をお待ちしております。

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