経歴は完璧なのに不採用?転職面接官が見抜く「意外なマイナスポイント」とは
コンサルタントの竹中です。
一生懸命準備して臨んだ転職面接。「経歴もスキルもマッチしているはずなのに、なぜか不採用になってしまう…」。そんな経験、ありませんか?実は、面接の合否は、履歴書や職務経歴書に書かれた経歴やスキルだけで決まるわけではありません。思わぬ「マイナスポイント」が、あなたの面接通過率を下げてしまっている可能性があるのです。
私たちは普段、「社会人として常識的に振る舞っている」と思いがちです。もちろん、多くの人が基本的なマナーを身につけています。しかし、この「常識」というのは、育ってきた環境やこれまでの経験によって、人それぞれ捉え方が異なるものです。会社側が期待する「常識」と、あなたが思っている「常識」にズレがあることが、面接における落とし穴となることがあります。会社によっては、この「常識に従う」という部分が、組織の規律やサービスの質を保つ上で非常に重要だと考えているからです。
「一人前の社会人なら、言われなくても分かるだろう」と思ったら大間違い!残念ながら、常識が必ずしも全員に共通するものではないのが社会の現実なのです。だからこそ、転職活動においては、あなたが思っている常識が、相手(企業や面接官)にとっての常識と一致するかを意識し、一から基本マニュアルを学び直すくらいの気持ちで臨むことが功を奏する場合があります。
では、具体的にどのような些細なことが、面接でのマイナスポイントとなりうるのでしょうか?いくつか例を挙げてみましょう。心当たりはありませんか?
- 来客エリアや面接室で、コートを着たままや手に持ったままにする。(建物に入る前に脱ぐ、退出後に着るのが基本です。)
- 肘をついて話したり、腕を組んだりする。(威圧的な印象を与えたり、話を聞いていないように見えたりすることがあります。)
- 意外と見られている!汚れた靴やシワのあるスーツ、そして椅子の下に隠れるからと気を抜きがちな白い靴下。(全体の身だしなみからTPOを判断できない、あるいは細部に気を配れないと見られることがあります。)
- 手持ち無沙汰でペンを回す、貧乏ゆすりをする。(落ち着きがない、真剣さが足りないといった印象を与えます。)
- 相槌を「はい」ではなく、「うん」と言う。(友人との会話ではないので、丁寧な相槌を心がけましょう。)
- 着席したまま「お願いします」と挨拶をする。(基本は立ち上がって挨拶です。)
- 自分の鞄をデスクや椅子の上に置く。(床や、用意されたフック、あるいは椅子の横などに置きましょう。)
- 話の冒頭に「とりあえず」を付ける。(自信なさげに聞こえたり、話の本質を軽んじているように捉えられたりすることがあります。)
これらの些細な行動は、あなたにとっては無意識だったり、「これくらい大丈夫だろう」と思ってしまったりすることかもしれません。しかし、面接官にとっては、あなたの第一印象を悪くしたり、社会人としての基本的なマナーや気遣いができていないと判断したりするマイナスポイントとなりうるのです。
一度、第一印象が悪くなってしまうと、その後の会話でそれを挽回するのは非常に難しくなります。どれだけ素晴らしい経歴やスキルがあっても、こうした「マイナスポイント」が不採用の決定打になってしまうケースも少なくありません。「自分は大丈夫」と過信せず、「自分も他人ごとではない」という意識を持つことが大切です。
最後に:基本的なマナーと第一印象で差をつける
転職活動を成功させるためには、あなたの経歴やスキルを企業にしっかりと伝えることはもちろん重要です。しかし、それと同じくらい、あるいはそれ以上に、面接における第一印象や基本的なマナー、態度といった**「人」としての魅力が合否**を左右します。
もし、あなたが「面接でいつも不採用になってしまう」「自分のどこにマイナスポイントがあるか分からない」と悩んでいるなら、私たちキャリアコンサルタントにご相談ください。あなたの面接での振る舞いや言葉遣い、身だしなみなどを客観的にチェックし、あなたの魅力が最大限に伝わるような面接対策を一緒に考えさせていただきます。
面接に関する不安や、あなたのマイナスポイントを見つけて改善したいと思われた方は、ぜひお気軽に弊社のホームページよりご連絡をお待ちしております。あなたの面接通過率を上げ、希望するキャリアを掴むお手伝いをさせていただきます。